お知らせ
2012/8/22
飛行予測と実際の比較
気球の飛行は文字通り「風まかせ」ですが、風の情報が得られれば飛行経路、着地点は予測ができます。7月4日の足利からの放球について、飛行前の予測と実際の飛行軌跡を比較してみました。
風の情報は 日本気象株式会社様から提供していただきました。放球地点付近(足利市) における 7/4 9:00 の風を 7/3 21:00 の時点で予測したものを利用した結果が以下です。
オレンジ : 放球前の予測、青 : 実際の飛行軌跡 です。赤は後で説明します。
予測は 13Km ほどずれてしまいました。
誤差の要因を検討するために描いたのが赤のラインです。これは、気球の破裂高度を実際の値にあわせて計算し直した「予想」飛行軌跡です。(実験後に分かった値を使っているので、本当の「予想」ではありません。) 今回は 約 30.5Km を目標にしたのですが、実際には 28.5Km で破裂してしまいました。
赤いラインの着水点は実際の着水点とかなり近くなっています。着地点の予想精度を上げるには、「気球の到達高度」をより正確に見積もる(または制御する)ことが必要となります。